二百8 長谷川先生

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長谷川先生(昨年11月逝去されました)の本「自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言」

『生きるということは、やはりたいへんです。ときどき疲れて、もういいよ、もう十分だよと、ボク自身もいいたくなります。歩けない、歯が抜ける、思ったこともうまく伝えられないなど、たくさん不都合なことが起きますが、やはり、これじゃいかんと耐えて、自分を奮い立たせて今を生きる。それこそが、長生きをしている者の姿ではないかと思います』・・・ 認知症( 嗜銀顆粒しぎんかりゅう 性認知症を公表して

『同じ認知症の人でも、一緒に暮らす家族や周囲の環境によって、「手がかかる問題の多い人」になったり、「普通と違ったところはあるけれど個性的な人」になったりする。反対から見れば、認知症の人は、周囲の人間や社会の寛容さ、包摂する力の有無や程度を映し出す「鏡」のような存在だといえるのかもしれない』。

(2015.10予兆86歳、2017.10認知症を公表88歳、2019.10この本を著す90歳、2021.11逝去92歳)

ブログ 百62 で ”早期発見 早期治療”が 可能に!。。。 と日記しました 新薬「アデュカヌマブ」。 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の専門家部会は2021年12月22日、「現時点のデータでは、有効性を明確に判断することは困難」として承認を見送り、審議を継続するとした。 

米国では、米食品医薬品局(FDA)が6月に迅速承認したが、追加の臨床試験でさらに効果を検証するよう条件をつけた。 欧州では、欧州医薬品庁(EMA)が12月17日、販売承認をすべきでないとの見解を公表。

日本では、今回の「アデュカヌマブ」の他に 4つの薬が、最終段階の臨床試験を実施中とのコトです。が、 いずれにしても これら新薬の効果が見込まれるのは、発症前の人に対してであり、診断を下された人への効果は薄いと言われている。 そして アルツハイマー型認知症の原因物質であるアミロイドベータ(Aβ)は、発症の10~20年前から蓄積が始まるとされており、治験薬を服用するに相応しい(?)対象者を見つけ 服用するコトの困難さが窺われます。 ブログ百84に日記しました ボクが受けた「アミロイドPET」検査も ごくわずかな(Aβ)の蓄積を見つけるもので その段階から治験薬を服用し その効果を 10~20年の長期に亘って見て その先にしか効果のほどが現われない 非常に根気の要るコト です。

希望を持って 新薬 承認されるコトを願う。