今朝のNHKニュースで見て、 早速 ネットチェック の記事を 転載します。 認知症新薬「アデュカヌマブ」 製薬会社「バイオジェン」と「エーザイ」が 新薬承認を申請した。
■アルツハイマー型認知症は、アミロイドβペプチドという物質の沈着が引き金となって発症するといわれている。 現在認可されているアルツハイマー型認知症の4種類の薬(アリセプト、レミニール、イクセロンパッチ、リバスタッチ)は、「治療薬」ではない。脳で生き残っている神経細胞を活性化させ、ある程度の働きを保つにとどまり、認知症の進行を遅らせられても、進行を止める効果も 症状を改善させる効果もない。
新薬「アデュカヌマブ」は アルツハイマー型認知症の治療薬として新薬申請された。 臨床試験では アミロイドβペプチドが除去され、軽度認知障害(MCI)や軽度アルツハイマー型認知症の悪化を遅らせられる との結果が出ている。 アデュカヌマブは、認知症状の悪化を抑制し、進行に本源的な変化をもたらす可能性のある、世界で初めての「治療薬」なのです。 ただし
■アルツハイマー型認知症に対する危険因子は、複数の危険因子が長い人生のさまざまな時期に関係しています。小児期では「教育期間の短さ 8%」、中年期では「難聴 9%」「高血圧 2%」「肥満 1%」、高齢期では「喫煙 5%」「抑うつ 4%」「運動不足 3%」「社会的孤立 2%」「糖尿病 1%」。数字は、その危険因子が完全に排除された場合、認知症の発症がどれだけ抑えられるかを示している。つまり、これらの危険因子を一つ一つ排除していけば、それだけ認知症を発症する確率が減っていける。 高血圧、肥満、運動不足、糖尿病はいずれも生活習慣病に関係している。着目すべきは「難聴」で、9%と認知症に与える影響が最も大きい。「聞こえ」に何らかの問題を抱えている人は、補聴器の検討を早めに行ってください。 (坂本昌也/国際医療福祉大学 医学部教授)