三百14 バリアフル

もしも二足歩行者がマイノリティーだったら――

車いすユーザーが多数になった社会を疑似体験できるレストラン。自分の足で歩ける人は、このレストランに入店した途端に障害者として扱われます。入口が低い。屈んで入店しようとすると、「介助者の方はいないんですか?」と聞かれました。店内の天井の高さは低く、背が高い方は、背中を常に丸めています。ヘルメットや車いすを貸し出していました。 料理はビッフェスタイル。腰くらいの高さのテーブルに料理が置かれていて、全てが車いすユーザーにピッタリな規格。イスはなく、二足歩行者は立食です。食事中、スタッフが「中腰で食べてください」と声を張り上げます。二足歩行者たちは何を言われているのか理解できず、そのまま立って食事を続けます。すると、何回も何回も「できればかがんでいただけませんか?」と声かけされます。「全然、中腰になってくれない」とぼやき始めます。すると、裏からオーナーの叱責が聞こえてきます。「対応が雑だよ。正直、僕だって来て欲しくないよ。でも、やんなきゃダメなんだよ。それが優しさだから。ちゃんとやってください、お願いします」。他のスタッフが「対応が雑っていっても、あんまり構えすぎてもさー」と愚痴をこぼしているのが聞こえてきました。

バリアフルレストランの目的は「障害の社会モデルの考え方」を直感的に感じてもらうこと。車いすに乗っていない人は今の生活はそのままで、そこに車いすユーザーに合流してもらおう」という発想に自然になっているこのような無意識の偏りに気づいてもらいたいから。車いすユーザーにはなんの困りごともなく暮らしている環境では、二足歩行者はいろんなことに障害を感じ、しいたげられた思いをした。これを二足歩行者は障害があるから仕方がないと思えたでしょうか?。

NHK二ュースを見て「アッ」と思いました。 僕は 障害に対して ”分かってるよ~”と。 でも それは 健常者の立場からの上目線。 こっち側に(強制的に)合わせさせていたことに 気付かされました。 腰を屈まなければ駄目です。 中腰が どれだけ苦痛か 思い知らなければなりません。 二足歩行”障害”を 意識しなければいけません。 もっと