三百74 「老害の人」

 内館牧子「老害の人

モデルは ”ボク”です。 表紙・・・・よ~~く見ると ”漢字一文字” 分かりますぅ? ”” って。 

第1章 の のっけから 今の”ボク”の 言動振舞を 見事に 言い当てている。

自分がどれほど「老害の人」かということに、当の本人はまったく気づいていないものだ。たとえ、自分が後期高齢者枠にあろうがだ。 自分は実年齢よりずっと若くて、頭がしっかりしていて、分別がある。 その自信がある。 そうでない老人を見ると、彼らをいたわったりさえする。 「誰だってトシ取りゃ、思うようにはできませんよ。大丈夫、あなたは十分にできている方ですって。見ためもすごくお若いし。自分も見習わないと」そして、心の中で「こうはなりたくないねぇ。まわりの若い人に負担と迷惑をかけるだけは、絶対にヤだねぇ」と思うのだ。 自分がすでに「老害の人」として、まわりの若い人にどれほど負担と迷惑をかけているか。そんなことは考えもしない。

「大変そうなので あとは 私がやりますから ゆっくりしていてください」って 体よく 仕事から 追いやられる。 (やってもらうだけ こっちの仕事が増えちゃう。 もう 何もしなくていいから)って 聞こえる。 「甲斐性なし」「役立たず」と 全否定されたようで 居場所が無くなったようで。 何も出来ない(生きて)いることが周りに迷惑なんだと 自分否定して 自己嫌悪に陥って 気力が萎えて 何もしなくなって フレイルになって 認知症になった!と 思われて。 ”年よりは きっと こんな風に 思うんだな” なんて。 まだ自分が「老害の人」と気づいてない ”ボク”

年よりが 欲しいのは 居場所だけじゃない 仕事をして 生きる活力も欲しいのだ。 自分の存在を見て/聞いて/知って ホシイノダ。 【二百38 居場所=ゐどころ】に日記した「ただ、いる、だけ」の価値を まだ見いだせないでいる ”ボク”