二百88 自然環境に配慮した日本酒造り

 

何度か日記してますが  (義)息子夫婦が オランダ-ユトレヒトを拠点に「クラチェ」ブランドを展開。東北6県の  "日本酒"と  "麹"を通じて  日本文化の魅力を紹介していく。そのことに影響されて 日本酒バーにいったり 本を読んだりしている。 お酒 あまり強くないのに。

この本 とても分かりやすいです。 日本酒の【起源と歴史】【雑学】【基礎知識】【健康的な付き合い方】【大人のマナーと味わい方】【おいしく飲むためのペアリング】【進化する日本酒の今と昔】について書かれてます。 その一部を 転記します。

世界的な課題 SDGs(持続可能な開発目標)の観点から環境問題に配慮した酒造りに取り組む 新政酒造秋田県)。日本酒を醸すだけでなく 地域に根差した 風土 歴史 伝統を醸していくとの思いに満ちている。 

酒母造りや仕込みに使用されているステンレスやサーマルタンクを 徐々に「木桶」に置き換えかえている。「木桶」は メンテナンスが大変 かつ腐造の原因になるとして その使用が 戦後急速に減少していた。「木桶」に使用される杉は 日本にしかない固有種であり「その香りにリラックス効果があり 酒質の多様化にも貢献できる。 それは 杉は 生育した場所や生育方法 部位によって成分が異なり 乳酸菌などの微生物が生育しやすく 発酵に多様な影響を与えるから」。 その「木桶」を製造する工房を 秋田の山間部にある農村に 設立する。 そのために蔵人を桶師のもとに派遣 木桶職人として修業させる。 杉の生育/林業にも参画し 適正な森林管理と安定的な木材供給のために除材や間伐を推進する。 このことが 自然環境に貢献することにも繋がる。 

「世界中で行われている米の栽培は ”科学的な慣行栽培”。これは 外部自然(虫 土壌生物 雑草)の影響をシャットアウトする方法ですが 稲に肥料を与え過ぎると 栄養過多/病気にかかりやすくなり 雑草が増える 虫害が発生するなどします。 その駆除のため 農薬が用いられ 長い時間をかけて土壌の生態系が壊され 結果 生物の少ない荒廃した土地になっていってしまう」『”自然栽培”で 肥料を使わなければ 稲は病気にもかかりにくくなり 土の発酵も促され 多様な土壌生物が多くなり 適度な栄養が生まれる』【日本酒には 想像を絶するような自然の恵みが詰め込まれます。 新政なりに 秋田の自然に恩返ししたいのです】。平成29年 山間部の農村で米の自然栽培に成功しました。