二百22 若 年性認知症-2

認知症とともに生きる希望宣言< 趣意>

1.自分自身がとらわれている常識の殻を破り、前を向いて生きていきます。

* 「認知症になったらおしまい」では決してなく、よりよく生きていける可能性を私たちは無数にもってい  ます。

* 起きている変化から目をそらさず、認知症に向き合いながら、自分なりに考え、いいひと時、いい一日、いい人生を生きていきます。

2. 自分の力を活かして、大切にしたい暮らしを続け、社会の一員として、楽しみながらチャレンジしていきます。

* できなくなったことよりできること、やりたいことを大切にしていきます。
* 自分が大切にしたいことを自分なりに選び、自分らしく暮らしていきます。
* 新しいことを覚えたり、初めてのこともやってみます。
* 行きたいところに出かけ、自然やまちの中で心豊かに暮らしていきます。
* 働いて稼いだり、地域や次世代の人のために役立つことにもトライします。

3. 私たち本人同士が、出会い、つながり、生きる力をわき立たせ、元気に暮らしていきます。

* 落ち込むこともありますが、仲間に会って勇気と自信を蘇らせます。
* 仲間と本音で語り合い、知恵を出し合い、暮らしの工夫を続けていきます。

4. 自分の思いや希望を伝えながら、味方になってくれる人たちを、身近なまちで見つけ、一緒に歩んでいきます。

* 自分なりに生きてきて、これからも、最期まで、自分が人生の主人公です。
*自分でしかわからないこと、暮らしにくさや必要なことは何か、どう生きていきたいかを、自分なりに伝え続けていきます。
* 私たちが伝えたいことの真意を聴き、一緒に考えながら、未来に向けてともに歩んでくれる人たち( 知り合いや地域にいる人、医療や介護・福祉やいろいろな専門の人) を身近なまちの中で見つけます。
* 仲間や味方とともに私が前向きに元気になることで、家族の心配や負担を小さくし、お互いの生活を守りながらよりよく暮らしていきます。

5. 認知症とともに生きている体験や工夫を活かし、暮らしやすいわがまちを一緒につくっていきます。

認知症とともに暮らしているからこそ気づけたことや日々工夫していることを、他の人や社会に役立ててもらうために、伝えていきます。
*自分が暮らすまちが暮らしやすいか、人としてあたり前のことが守られているか、私たち本人が確かめ、よりよくなるための提案や活動を一緒にしていきます。
* どこで暮らしていても、わがまちが年々よりよく変わっていることを確かめながら、安心して、希望を持って暮らし続けていきます。