百40. 自閉症の人からの問いかけ

f:id:wakasan1214:20210403214746j:plainf:id:wakasan1214:20210403220504j:plain➁  f:id:wakasan1214:20210403220507j:plain

➀原作「自閉症の僕が跳びはねる理由」東田直樹 ・障害を自覚したのが13歳の時だった。 僕には知能が有る、こころが有る、そう言いたくても訴える手段は無かった。 そんな13歳の自分に送ったのは「ありのままでいい」。 それは励ましの言葉ではありません。辛すぎる毎日を送っている僕の耳には届かないと思います。 ・自閉症と僕を切り離して考えることはできません。 僕が自閉症でなければ きっと今の僕ではなくなるからです。 僕たちは、かわいそうだとか 気の毒だと思われたいわけではありません。 ただみんなと一緒に生きていたいのです。みんなの未来と僕たちの未来が どうか同じ場所でありますように

➁映画「自閉症の僕が跳びはねる理由」・会話のできない自閉症という障害を抱える作家・東田直樹が13歳の時に執筆したエッセイをもとにしたドキュメンタリー。世界各地の5人の自閉症の少年少女たちの姿やその家族たちの証言を通して、自閉症と呼ばれる彼らの世界が、普通と言われる人たちとどのように異なって映っているのかを明らかにしていく。そして、自閉症者の内面がその行動にどのような影響を与えるかを、映像や音響を駆使して再現。彼らが見て、感じている世界を疑似体験しているかのような映像表現を紡ぎ、「普通とは何か?」という抽象的な疑問を多角的にひも解いていく。

➂映画「旅立つ息子へ」・息子のために人生をささげる父親と、そんな父の愛情を受け止める青年の絆を、実話をもとに描いた人間ドラマ。自閉症スペクトラムの息子ウリの世話をするため、売れっ子グラフィックデザイナーというキャリアを捨て、田舎町でのんびりと暮らしているアハロン。別居中の妻タマラは息子の将来を心配し、全寮制の特別支援施設への入所を決める。しかし入所当日、大好きな父との別れにパニックを起こす息子の姿を目の当たりにしたアハロンは、自分が息子を守ることを決意する。(が、父は 息子に相応しい世界が別に有るコトを感じ「さよなら」を言う)

自閉症を主題にした映画を2本観ました。 この映画が 僕のこころに問いかけてきたものがある。 上記の解説では言い表せない深い問いかけです。 僕には 受け止めきれない その答えを用意できない。 自分の意思を 自分の言葉で 伝えられないもどかしさを 身体で表現する 彼ら。 そのコトは 間々 ”普通の” 世間には 受け入れられないであろうと 思う。 とてもデリケートなコト。 本音で話すコトの出来る人と 認知症の話をしているとき 送ったメールを転載させて頂きます。

認知症”の人への ”自閉症”の人への 接し方 今の 僕の 思いです。 

今まで、僕は
認知症の人が見ている”世界”を 少しは分かっているつもりで、 当たり前のように「共感」とか「受容」とか言ってきました。 認知症の人と「僕に出来るコトは 寄り添い 一緒に歩みます」とも言ってきました。 

でも それって あくまで 僕の基盤(経験や知識)の上で 僕のフィルターを通して 認知症の人が見ているモノを 見ている(フリ)のではないかと、、。 その人と並んで同じ方向を見ていても 肩幅の差の違いが有って その肩幅の分だけ 見ているモノが違う ズレがあるのでは?と思いました。

そして
出来る限り 同じモノを見るようにしたい! 
例えば ”二人羽織” のような近さ。体も一体化し 目線もほぼ同じ そして 同じ目的をもって 動く 感じる!ことが出来るように なりたい。

認知症の人に限らず、他の人の見ているモノ 考えているコト 痛み 辛さ、 全く同じになんて 出来っこない。けど、 その気持ちに 1mmでも近づく気持ちになりたい、、、と 思った。 
時間がかかるし、どこまで行っても 推しはかることまでしか出来ないでしょうけど。