百89 にんちしょう 認知症の先輩

 NHKスペシャル 「認知症の先輩が教えてくれたこと」認知症の人の身近に寄り添うひと とても大事な存在 9月26日に放送されましたが、ご覧になれなかった方 再放送を 9月29日(水)午前0:20。

もし認知症と診断されたら、、、認知症の人が認知症の人の悩みを聞く相談室。相談員は先に認知症となった“認知症の先輩”。当事者の知られざる胸の内、家族の葛藤、「認知症になってもできることはある」と。

渡邊 康平「人生楽しまなかったら、何のために生きているかわからん。自分のやりたいことはな、どんどんやったらいいと思う。一つでもできることが増えたら、家族も喜ぶしな」【この気持ちになるまでに2年】

認知症になった人へ 夫婦でたどり着いたメッセージ

相談室に通い続けておよそ一年。(渡邊さんと話して)少しずつ前向きになり、自分にできることを模索し始めた通夫さんは、相談員のサポート役を担うようになりました。自分と同じように認知症と診断された人に、何を伝えられるのか。次第に薄れる記憶の中で、通夫さんは必死に考え 日記に書き留めています。

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認知症と診断されても、気持ちの持ち方次第で、自分らしい人生を取り戻すことができるのではないか。一年前まで認知症を受け入れられなかった通夫さんがたどり着いた思いに、宗代さんも心を動かされていました。

宗代さん:「認知症を忘れて楽になってよかったなっていう気持ちと、それだけ(症状が)進んだのかな、それも忘れてしまうのかなっていう気持ち。でも、楽しく、笑って生活ができたら幸せやねって思うかな。
顔を忘れてしまう時がいつか来るのは逃れられないと思うけど、それを考えるより、一緒に笑って過ごす方がいいと思う。何か認知症になって2人が寄り添える部分も増えた気がするので。落ち込むことばかりでは全然ないかな」

「いつか私の顔も忘れてしまうのではないか」。宗代さんはそんな思いを抱えながらも、何気ない日常をふたりで笑って過ごしていこうと心に決めています。「また、一緒に思い出せばいいじゃない」