【28. アルツハイマー 血液で検査...】「アミロイドベータ(Aβ)」の脳内での蓄積を調べる血液検査の実用化に向け臨床研究を始めた。と日記しました。 その成果が発表された。
【三百85 認知症新薬 投与開始】では【「レカネマブ」は 低下した認知機能を戻す効果はなく、対象は早期の患者に限られる。】と日記しました。 「レカネマブ」でも 治癒はしないけど 早くに服薬して 認知症の進行を遅らせる。 一筋の光明が見えました。 でも 早期服薬するためには 早期診断が大事、これは「脳髄液検査」か「アミロイドPET」で どちらもハードルの高い検査。 それが 血液検査であれば いろんな意味で負担が少なく 行える。 早期診断に ”強い光明”が見えた!ように思います。 「血液検査」と「レカネマブ」の合わせ技 ものすごく期待しちゃいます。
読売新聞 240523 アルツハイマー病の脳内変化、血液検査で推定する手法開発
認知症全体の6~7割を占める「アルツハイマー病」、症状が出ていない人の血液を調べることで、脳内で この病気に特徴的な変化が起きているか高精度で推定する手法を開発したと、東京大などの研究グループが発表した。 アルツハイマー病は、記憶障害や判断力低下などの症状が表れる10~20年前から、脳内に異常なたんぱく質「アミロイド β (Aβ)」や「タウ」が徐々に蓄積し、神経細胞が傷つくことで脳が 萎縮 して起きると考えられている。 認知症の症状がない人と、認知症の前段階とされる「軽度認知障害(MCI)」相当の計474人を対象に、血液中に含まれるAβとタウの量を調べて分析し、脳内でAβの蓄積が起きている「陽性」か、起きていない「陰性」かを推定した。その上で、脳内の蓄積状態を確認できる「アミロイドPET」と呼ばれる画像検査で確かめたところ、血液検査は90%以上の精度で診断できた。 昨年12月、「レカネマブ」の投与が始まった。 対象は、検査でアルツハイマー病の早期段階と診断された患者に限られるが、アミロイドPET検査ができる施設は少なく、脳脊髄液を採取する検査は体の負担が大きいという課題があった。 研究グループの岩坪威・東京大教授(神経病理学)は「アルツハイマー病治療は早期発見が重要だが、負担の大きい検査を多くの人が受けることは現実的ではない。血液検査は診断効率化に役立つ可能性がある。実用化に備えて診療体制の充実が求められる」と話した。