三百69 〈戦場に出動するよ〉

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なぜ戦争するんだ? 誰が始めるんだ? 近代国家になってからの日本、世界中でも数多の戦争をやってる。

明治維新に始まり、敗戦で幕を閉じる約80年の歴史において、陸軍が果たした政治的役割の大きさ。 日清・日露の二大戦役に勝利し、大陸に地歩を得、それが昭和期の戦争のきっかけになった。大清帝国帝政ロシアを相手に戦いに挑むほど「日本帝国主義」の大陸侵略への衝動は強烈で、それが太平洋戦争に繋がっていった。「武力で自らの尊厳を守れなければ、人はその権利を全うし、自由を享受することはできない」「一国が他国と戦争するとき、勝利を予想している国家は敗戦国との力関係の変更を恒久化するための政策を、戦争勃発時の目的とは無関係に追求する。「防衛戦争」はこうして「帝国主義戦争」へと転化する」。

②世界史とは戦争の歴史、戦争は歴史の重要な転換点になっている。 世界史、現代情勢を理解するうえで重要な戦争、反乱、革命、紛争を、古代から現代に至るまでの約140の戦争、世界史の流れ、民族、宗教、地政学、現代の世界情勢、それぞれの戦争の「背景」と「結果・影響」を「地域別」に、超要約した。

③当時のドイツ人の多くがナチ体制を支持する理由は少なからずあったし、反ユダヤ主義それ自体も少なくない人々によって受容されていた。さらに人々は実際に物質的・非物質的な様々な利益を享受していた。それは「民族共同体」への統合というナチ体制の政治目的に沿ったものであり、その背後には「共同体の敵」とされる人々の排除があった。「民族共同体」は、健康で生産性の高いドイツ人=「民族同胞」を包摂する一方、人種的・社会的に「劣等」とされた人々=「共同体の敵」を排除するという二面性をもっていた。 「ナチは「良いこと」もしたのか?」。 歴史は〈事実〉〈解釈〉〈意見〉という三つの層から 注意深く読み解く必要がある。 そうすることで 一見「良いこと」と思われたことが そうではないことに気付かされる。 

・10/29新聞記事【〈ハマスと戦闘を続けるイスラエル軍に息子を送り出し、無事を祈る〉イスラエル在住日本人男性、息子〈戦場に出動するよ〉。〈19歳の息子が、なぜ戦場の光景を見なくてはいけないのか、という思いがある。日本では自分の息子が戦争に行くことなど考えられないが、世界にはそうした現実がある〉】

戦争は ”なんでもあり” ”キレイごと”では済まない。 双方が自分の言い分で相手を非難する。 戦争犯罪を 非人道的な行為を 非難しても・・・ 戦争になれば・・・ 原爆 大空襲 無差別空爆 虐殺 核の脅し なんでも・・・。 東独駐在時にアウシュビッツと同様の収容施設を訪れた。身の竦むものを感じた。