三百34 二人の元首相

   

 『安倍晋三 回顧録』2023年。安倍さんが 何を語っているか 興味が有りました。

【2022年7月8日、選挙演説中に凶弾に撃たれ、非業の死を遂げた安倍晋三元首相の36時間にわたる肉声。なぜ憲政史上最長の政権は実現したのか。米中露との駆け引き、党内外の反対勢力との暗闘。孤独な戦いの中で、逆風を恐れず、解散して勝負に出る。回し続けた舞台裏のすべてを自ら総括した歴史的資料】

『民主の敵―政権交代に大義あり―』2009年。 野田さんの ”人の好さ が。

戦闘機も、潜水艦も、戦車も、最新鋭のイージス艦までも持っている日本は 軍隊を保持しているわけです。自衛隊などと言っているのは国内だけで、外国から見たら、日本軍です。その現実をふまえた上で、戦前の恐怖が、国民にも周辺諸国にもあるのは隠しようのない事実なのですから、暴走する可能性をどうすれば抑止することができるのか、あらゆるルールをつくろうではないか、というのが、私の率直な思いです。

『追悼演説』2022年10月25日。 野田佳彦元首相の安倍晋三元首相への「感動のスピーチ」の評判。

「政治的な立場」は異なるとはいえ、国を良くしたいという志は同じであり、共に総理大臣という重責を担った経験を持つものとしての共感や尊敬の念が込められているからだろう。また、双方の主張には重なるところも多々あり、「何でもハンタイ」的スタンスを野田氏は取っていなかった。 特に安全保障に関する考え方では、共通するところもあったようだ。 

自衛隊の存在を ”是”とするか ”否”とするか 議論することが第一義とは思うけど、国内での災害出動までをも ”否”とすることは現実的でない。 「国内での位置づけを明確にし、暴走の抑止ルールを確実につくる」ことが大事であると 僕は思う。 こんなことも 考えていきます。