二百48 グレーゾーン

診断名より特性が大事

診断名が同じでも、各特性レベルで見ると、正反対のタイプが混在することも ………。診断名だけで、その子、その人の特性を理解した気になって画一的な対応をすると的外れなことも起きてしまう。診断名以上に、それぞれの人のベースにある特性をきちんと把握することが大切になる。

大事なのは、障害か障害でないかを区別することではなく、その人の強みと弱い点とをきちんと理解し、適切なサポートやトレーニングにつなげていくことだからだ。

発達の特性は、障害ではなくニューロダイバーシティ(神経多様性)として理解されるようになってきている。それは、ぞれぞれの人がもつ脳の特性であり、個性である。それを、わずか数個の診断カテゴリーで区切ろうとすることは、自然の多様性を、人間の決めた数本の境界ラインで区切るようなものである。 

医学的な診断というと、厳然とした根拠に基づいた、揺るぎない客観生をもつように錯覚するが、現状は極めて流動的で、過渡的なものだと言える。十年もすれば、今使われている診断名は  別なものに変わっている可能性が高く、名称だけでなく、診断概念や体系そのものが変更されている可能性もある。

以上は「発達障害」のグレーゾーンについて書かれたもののホンの一部。

発達障害」を「認知症」と読み替えても通ずるものがある。そして、その筋の専門家と言っても「発達障害」や「認知症」の  す~~~~~~べての症例を診ているコトなんて………。だから 幾つかある意見のうちの一つとして………考えても良いと思います。