二百20 若井 晋

 「東大教授 若年性アルツハイマーになる」

2001年 54歳 原因不明の下痢が続く 

2003年 56歳 【字が書けなくなってきて おかしいなと思った】(アルツハイマーを意識)

2004年 57歳 ATMが使えない、回転性のめまい、早期退官を決意

2005年 58歳 受診 

2006年 59歳 アリセプト処方、診断「アルツハイマーコンパティプル」、大学での最終講義 退官 2008年 61歳 公表【自分は本当にアルツハイマーなのか もしそうであればどうしてそうなったか。やるせなくどうしようもなかった 受け入れるのに4~5年かかった】

2010年 63歳 介護保険申請 要支援1、尿失禁  

2013年 66歳 講演活動をやめた。話すのは ”言葉”ではなく”音”、口頭では意味不明でした(妻) 【ドーダサンダンダヨー コンナコトイッタッテオボエナイカラ ミナイカラ ウルサイヨー ガチャガチャバカ カタカタドコドコトコト ソンナコトゴトゴメンネ】

2015年 68歳 要介護5、立ち上がれなくなった。発した最後の言葉【来て来て、と言っているんだよ】 

2016年 69歳 全く言葉を失い 寝たきりに 

2021年 1月3日74歳誕生日 誤嚥性肺炎 2月10日永眠(アルツハイマーを意識してから18年)

晋の言葉【たとえ病んだ身でも、そこに宿る命は神様が与えてくださったもの。であれば、何らかの意味が有るに違いありません。精いっぱい生きるのがひとの務めであり、そうするだけの価値が人生にはあると思うのです】【元気そうに見えるけど いかがですか】と言葉をかけてほしい。(外からは見えない病気がある)。

妻の言葉「彼は若年性アルツハイマー病になって、知識を、地位を、職を失った。それが世間からは、【天国から地獄に落ちた】ように見えるだろう。だが私には、むしろ、すべてを失ったことで「あるがまま」を得て、信仰の、人生の本質に触れたように感じられるのだ」。

若井 晋1947年生まれ  (若林 明1948年生まれ)