百60 言葉

 
 
 
 
 
 
読売新聞 6月2日 編集手帳
病院のベッドの広さは約2平方メートル。脳神経の難病を患う札幌市の小学5年、前田海音みおんさんの闘病記が絵本『二平方メートルの世界でになった ◆3歳から大学病院への入退院を繰り返している。「もういや」「一日で
いいから薬を飲まなくていい日をください」…多くの言葉をベッドの上でのみこんできた ◆入院のため休みをもらわなければならない母も、仕事であまり面会に来られない父も、一人ですごさなければいけない兄も 言葉をのみこんでいる本当の気持ちを言ってしまったら… もうがんばれなくなる気がして
◆花にとまるチョウを見つめ <生きていることのすばらしさは 気づきにくいということを 私は知っている>と、つぶやく場面がある。 
 
以前のブログのどこかで 言葉の怖さを書いたように思う。 でも 言葉を発するコトのホントの怖さは この編集手帳に書かれている「言葉をのみこんでいる・・・」コトの比ではない のでは。 自分の考えは 言わなければ伝わらない 言わなくても分かるだろう は 通用しない。 更に言えば、 何も言わないのは 何も考えてないからだ とも考えていた。 
言いたくても 言えない。 幼くして こんな思いをしている。 幼くして 自分の想いを 言葉にしてしまうコトで ひとを傷付けるコトに 気づいている。 そして <生きていることのすばらしさは 気づきにくいということを・・・> こんなにも深い言葉があるとは。 僕は 気づいてなかった
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ロテニス 大坂なおみさんの「試合後の会見拒否」第一報での発言。 政府分科会会長 尾見さんの「東京五
 
輪・パラリンピック開催をめぐる 新型コロナウイルス感染リスクについて」の発言。 その内容の是非はともかくも その発言せざるを得ない心情は 理解/共感してます。 所謂 常識の有る人は、 公の場で一方的に発言する前に 然るべき人に 話すべきと 言われるでしょう。 ある意味 そのようにしていれば 発言への非難もなかったでしょうし これほどの問題にもならなかったでしょう。 不快に感じる人も出なかったでしょう。そう ”忖度” するコトが必要だったのでしょう。  お二人の真意は分かりませんが。
 
会社勤めの頃 社外との関係性について提言したコトがあった。 でも(上に)話しても 聞いてもらえない。 僕としては 僕なりに(会社のコトを)考えて のつもりだった。 何度か繰り返されると 行き詰ってしまう。 通じないコトの無力さ、 聞く耳を持ってもらえない 埒が明かないコトから 思い余っての 外部発信。 勇気が要るコトでした。 でも 結果として 言った僕に 良い結果がもたらせるコトは 無く、 また 何事も起きませんでした(変わりませんでした)。 今 納富信留さんの「対話の技法」を読んでます。  
今日のブログは 前田海音みおんさんの力を(勝手に)借りて モヤモヤしているコトを書きました。