ブログ71.「誤作動する脳」の続きの続き 【脳の病気との共通点】について です。
【レビー小体型認知症】では 間々 うつ病と診断されることもあり、また発達障害や統合失調症などの脳の病気と共通点が有り、障害のある方の“声”とも読み取れる言葉が多く有ります。
【脳の病気との共通点】・高次脳機能障害/発達障害/統合失調症などの脳の病気との共通点が有り「見えない障害」故に 多種多様な困りごとも周囲に気づかれにくく、理解されにくい。多様な脳機能障害、障害(幻視/幻臭/幻聴/嗅覚/皮膚/睡眠/時間感覚)、過敏症(音/光/薬/皮膚/化学物質)、自律神経失調などの症状。
【うつ病患者】として治療を受け、苦しみ続けた6年間を振り返ってみると、どこまでがレビー小体病の病状で、どこからが薬による副作用だったのかは、よくわかりません。うつ病そっくりな心身の不調はレビー小体病でもよく出る症状であり、初期には、うつ病との区別は困難と何人もの医師から聞きました。
【様々な症状】は、認知症の本を読んでも理解できなかったが、精神疾患、高次脳機能障害、発達障害など 当事者が書いた本を読むと、脳の病気や障害による 困りごと、生きにくさ、理解されにくさが 共通であり、一つひとつ腑に落ちた。
【人格が崩壊して廃人になる】と言われ続けてきたことは、認知症も統合失調症も同じ。脳の病気を持つ私たちは、私たちの内面で起きていることを知らない人たちから 一方的に付けられた症状名や解説に絶望し、翻弄され、居場所を奪われてきたのです。私たちを社会から切り離すのは、単純な無知や根拠のない偏見ではなく、専門家の冷酷な解説なのです。
【医療職の方から】「認知症の見当識障害ですね」と言われたことがあるが、私が困っているのは、、、「私には、時間の遠近感、距離感がありません。来週も来月も半年後も、感覚的には、遠さの違いを感じません。過去も同じです。言葉の意味は理解できますが、感覚が伴わないのです。今からどのくらいの時間が経てば来週になるのか、来月が来るのか、見当がつきません」
【重症】にならない限り「普通の人」に見えますし、どんな脳機能障害がどのくらいあるかも、どんなことに困っているかも、外からはまったく見えません。本人ですら失敗して初めて意識出来るくらいですから、普通の人が普通に生活しているようにしか見えないでしょう。でも、その見えにくさが、困難を大きくしていると思うことがよくあります。 健康な人が舗装された広い橋を歩いているとしたら、病気の私たちはあちこち傷んだ丸田橋を渡っているかのようです。。その一歩一歩に、脳も心身のエネルギーも注ぎ込んで、がんばらざるをえません。だからすぐ疲れ、転べば健康な人の想像を超えたダメージを負うのです。
【障害のある人】の声を 聴いたように思います。